このレビューはネタバレを含みます
※(偏った考えや脱線が含まれるので考え方が合わないと思った方は読むのをやめてくださいね。)
差別をする事で、差別を煽ることで利益があるから、差別をやめない奴らもいるし、
ただたんに差別することでしか自分を誇れない悲しい人たちもいる。
そして無意識の内なる差別もある。
日本では、ときたまSNS等で差別主義者をみかけたり、マスメディアのバラエティとかですら反ポリコレの言説を聞きますが、
この「ドリーム」はアメリカで「ララランド」よりヒットしてるんですよね。
こんな調子だと日本が東京オリンピックで何かやらかさないかと心配です。
この映画を見てわかるようにその国にとって、"差別をすること"は非合理的で非生産的なこと。
もっといえば、本当は人類の進歩にとって差別は邪魔な足かせでしかなくて。
それをストレートに伝えてくれて、しかも物語として面白い。
また"アクション"によって語られるうまさもあった。
トイレの看板ぶち壊すあのシーンは泣けたし、
トイレへの道のりと最後の並走の対比だったり、誰も触らなかったコーヒーポットと最後に差し出されるコーヒーの対比だったり。
他にもヒールが挟まってしまう、塗りつぶされた文字を光に透かして見る、など数え切れないくらいアクションに意味が込められてた。
強いて言えば、差別の是非って人の才能のあるなし、それがもたらす結果に関係ないわけで、
その辺もうまく織り込めてたらもっとよかった気もした。
でも、なんで差別っていけないの?っていう問いへの、1つの答えとして優秀だと思う。