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ドリームのpachiのネタバレレビュー・内容・結末

ドリーム(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

幻の原題であるなぜ「私たちのアポロ計画」だったのか、が、わかるラストは、過去から未来への時間軸が確かに流れていることを感じられて個人的にはとても良かった。

普通この手の話は、どうしても説教クサくなるというか、ヌメヌメするのだけれども、演出と音楽ですごい軽めになっているので、そういう意味で万人が嫌がらず観られる映画。

逆にいえば、露骨な差別シーンもないからこそ、ある種その時代の怖さが伝わってくる。言葉を使わず、人々の目線や反応だけで空気感を醸し出すのはすごかったし、それが変わっていくのも気持ちが良かった。

みんなの前で計算するってシーンであんなにアガるってのが、やはり演出のうまさが際立つ。さすが、「ヴィンセントが教えてくれたこと」のラストのプレゼンシーンで我々を熱くさせた監督だ。

最後はなんやかんや、「宇宙」と「それに期待する人々」っという構図に泣けてしまう。

絵の好み 8
セリフ展開の好み 9
音楽の好み 10
編集・特殊効果の好み 7
演技の好み 8
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