良かった。超良かった。
前向きになれるし、根っからの悪人は一人もいない素敵な映画。
アメリカの（人類の？）暗い歴史であるべき人種差別の有り様を、ストレートに、品位すら持って描いてしまうところが本当に素晴らしいと思いました。
劇中、それまで文句を言わずおかれた状況でまっすぐ働いていた主人公が、一度だけ理不尽な状況に我を忘れて怒りを露わにするシーン。
怒って当然。同情を禁じ得ない場面で、一瞬後に彼女が見せる自制と理性、冷静さを取り戻し、誰よりも高い品位を示す強さ。
人格の力、正しいことの力。それにひるむ周囲の人々の狼狽。
力に溢れていて、感動で鳥肌が立ちました。それぞれの女性が、自分たちの状況を理解した上で毅然と戦い続ける姿勢は本当にかっこよかった。
やっぱり幸せな気持ちで劇場を出られる作品が好きだなぁ。
