ペイン

ドリームのペインのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.3
作品の持つテーマ性とメッセージ、演出、脚本、演技、音楽、衣装、美術に至るまで隙がない。史実エタンタメ映画としては申し分ない1本。

世界中の誰に見せても恥ずかしくないし、間違いなく一定以上の良い反応は返ってくる映画。

人種差別、性差別という問題を扱っていながら、それを明るくポップに楽しく伝えていく語り口が素晴らしいし、普通の映画ならお涙頂戴でウェットになりがちなシーンもこの作品はファレル・ウィリアムスの軽快でファッキン素晴らしい音楽と共に駆け抜けていく。

女性たちのファッションも素晴らしかったし、昨年の映画の中でもとにかくとびきり女性が強く輝いている映画だった。

主役のキャサリンが“トイレくらい普通に行かせてくれ”と溜め込んでいた感情を発露するシーン、ケビンコスナーの“NASAでは小便の色は同じだ”のシーン、オクタヴィアスペンサーが大勢の黒人女性社員を連れて歩くシーンなど感動の鳥肌が立つシーンの連続。

若っっ干、正しさの押し売りというか正しすぎてあまりにも良くできてて綺麗すぎるところがあってそこが欠点!とでも言いたくなるくらい。まぁそれもアメリカ映画ならではのご愛嬌(笑)

全ての働く女性が観るべき、いや全人類必見映画です。中学生とかに義務教育とかで観せたらいいと思いました。
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