このレビューはネタバレを含みます
隠された人物達であるNASAに勤める黒人の女性の話
1961年アメリカ
非白人用トイレ、黒人だけ、白人だけが行く学校が普通にある世の中
皆が人種差別を、男女差別を無意識のうちにやっている
だから、自分達が“差別をしている”という認識がない
どんなに良い人であっても“差別をしていない”と思い込んでいる人が大半だ
キャサリンは計算、メアリーはエンジニア、ドロシーは機械に強く、それぞれがNASAで活躍する
全員が自分の出来る能力を発揮する
ただそれだけの話なのだが、黒人だから女性だから、という理由で様々な困難が立ち向かう
メアリーが言った「白人男性ならエンジニアにもうなっています」本当にそうなんだと思う
キャサリンの上司は差別という認識をあまり持っていなさそうで、彼女の能力を注視していた
だが、そんな彼も彼女が非白人用トイレまで800mもの距離を走っているのに気づいていなかった
これが無意識の差別なんだ
そんな中でもグレンのような差別をしない人もいて安心した
「あっちにも人がいるよ」と簡単に垣根を超えてくる存在
最初に出てきた警察官の人もいい
この話は本当にかっこいい
能力で、実力で、差別をなくして行く姿めっちゃ最高
彼女達は歴代初めての、“前例”となった
1番最初の人間になるのはどれだけ大切な事かは分かっている
肌の色は変えられない
私には最初の人間になるしか選択肢はない
それにはあなたの力が必要だ
今あなたが扱っている訴訟の中で100年後も残っているのはどれか
どれがあなたを“最初の人間にする訴訟”か
裁判でのメアリーの言葉が1番好き
キャサリンの最後の「もう月に行っています」も好き
ドロシーの「そう思い込むことは…」も好き
頭の良い人の返しのうまい言葉最高
今でも、差別は無くなっていない
日本では男女差別が顕著だと思う
この映画のように行くのは難しいと思うけどそれでも全ての差別がなくなっていけば良いと思う
全員が、自分のやりたいことをできる世界になってほしい
