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ドリームのJINのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.7
作り手側のなんとしてもこの話を後世まで伝えなければならないという熱量を感じた。
演じてる本人達も言ってたが、NASAの仕事にこうゆう黒人女性達の活躍があったことに驚いた。
なんせ50年も前となると人種差別だけでなく、女性としても社会進出を何かと虐げられていた時代。
黒人女性が数学やコンピューターという理数系の分野において特別優秀に描かれている作品というのはあまり無かったように思うけども、これが実話というから、今までこの話が埋もれてたということが問題だ。
この話がもっと早くに広まっていればどれだけの人達が勇気を貰えたことか。

『ドリーム』という邦画タイトルもちょっと安直過ぎるような気がする。
原題は『Hidden Figures』だ。
キャストはメインの三人の女性は勿論、誰もが記憶に残るような魅力的な演技で存在感があった。
特に大御所のケビン・コスナーの安心感ときたら。
歌手のジャネール・モネイは『ムーンライト』にも出てたけど、今後も役者と両立していくのかな?

自分は数学がまるでダメなので、数式によって未来を導ける人を尊敬してしまう(笑)
人としての絆や、仕事への姿勢、人間関係、時代背景がしっかり描かれていて、元気の出るとてもイイ映画だった。
目的を達成するための本当の意味での組織としての在り方もあれこれ考えさせられた。
ファレルの音楽もよかったね。
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