さんぴん

ドリームのさんぴんのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
5.0

すっごい気持ちの良い
万人受けする珍しい映画。

監督はヴィンセントが教えたくれたこと
ジーサンズのセオドア・メルフィ
脚本のアリソン・シュローダーは
長編映画はほぼ初めて。それまでは
ほぼドラマかテレビ映画の脚本。

60年代バージニア州を舞台に
NASAで活躍する黒人女性の話。
能力はあるんだけれど
差別色濃い時代でなかなか活躍が
難しい中、徐々に能力が認められ
周囲からの見られ方が変わっていく
場面はもう爽快感。

黒人差別もさることながら
女性差別。それも同じ黒人同士の中でも
起こるさり気ない女性蔑視。
この辺りも毎度ながらそんな時代が
あったことに驚きながらも
だんだんと薄れていく様子に多幸感。

キャスティングも凄い良くて
ベンジャミンバトンのタラジ・ヘンソン
シェイプオブウォーターの
オクタヴィア・スペンサー
個人的にはコーチカーターが印象的。
ムーンライトのジャネール・モネイ
何より好きだったのは本部長役の
ケヴィン・コスナー!
初見で気づかなかったわ。
でもすごいいい味出てた。

ミッチェル役のキルスティン・ダンストの
なんか疲弊しきった顔もいいし
メアリーの旦那役のオルディス・ホッジも
レバレッジとジャックリーチャーの時は
なんかおバカ黒人が鉄板だったのに
今回の優しい旦那役で驚き。

そのほかのチョークやらコーヒーの
小道具の使い方も映画らしいし
すっごい怒ってるんだけど主張は
だから!トイレ!行かせて!って
微妙な笑いも好きな感じ。

万人受けする映画。泣き笑いできるし
大好きな1本。
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