ぼぶ

ドリームのぼぶのレビュー・感想・評価

ドリーム(2016年製作の映画)
4.1
アメリカ初の宇宙有人飛行計画、「マーキュリー計画」を影で支えた黒人女性を描いた映画。

話の舞台が1960年代、冷戦真っ只中。
女性の地位も低く、黒人の人種差別も人種分離という正当化された言葉のもとに、許されていたそんな時代。

男性社会で、白人主義社会で、もがき苦しみながら、それでも有人飛行という目標に向けて、差別を跳ね除けて自らの力で輝いた。
そんな素敵な人たちのお話。


環境、制度、しきたり。
そんなくだらないものに、身を委ねることなく、毅然と立ち向かえる強さ。
自分の未来を自分で掴み取る勇敢さ。
素晴らしいと思う。

そして、差別しているの事が当たり前になりすぎて、感覚が麻痺している人たち。
おかしいことに気づけないことが一番おかしいんだろうなあ。
「知っている。あなたがそう思い込んでいる事は。」
怖い言葉だ…。

映画自体はとても明るく、元気になれる映画!
女性3人が仲良く、元気に、励まし合いながら生きていく関係が素晴らしく、邦題通り(?)夢に溢れている映画かな。
一人だけ、少し影が薄いので、もう少し照らしてほしかったけど…
なんにせよ面白かった!
ぼぶ

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