フェイスノーモア

レッド・スパローのフェイスノーモアのレビュー・感想・評価

レッド・スパロー(2017年製作の映画)
4.3
ジェニファー・ローレンス、ジョエル・エドガートン等が主演のスパイサスペンス。
スパイ物といえば007やミッションインポッシブルが有名ですが、今作はそこまでアクション寄りなものではなく、ロシアとアメリカの陣営による諜報合戦とそれに翻弄されるハニートラップ系エージェントの物語です。
映像的な派手さがない上に145分という長い尺にも関わらず、主人公を含めた登場人物達が次にどういった行動をするのか読めない緊張感のある展開が続くので、最後の最後まで飽きずに楽しめました。
鑑賞中に徐々に入ってくる情報と、キャラクターに対する感情移入と併せ、まるで観ている自分が登場人物の一人になったような感覚に陥りました。
主人公を演じるジェニファー・ローレンスは今まで自分の中ではどちらかというとアイドル女優さん的な位置づけだったのですが…この映画ではそういったイメージを完全に覆す印象を残していました。
敵の男を籠絡するエージェント役だけに裸になるシーンが多いわけですが、そういったシーンも一切躊躇なく演じていて感心しました。
ほぼ笑顔のない、冷たい表情を崩さない演技もよかった。
ロシアなまり英語のアクセントはちょっと下手でしたが(笑)
作品内での存在感は他を圧倒していました。