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たたら侍の地球へのレビュー・感想・評価

たたら侍(2017年製作の映画)
3.7
たたら(製鉄)技術を継承する村下(技術責任者)の長男が侍を志す話。

主人公は村下の長男であり、たたら技術を伝承する(一子相伝?)立場にあったが、あるトラウマから侍になることを志す。

引き継ぐべきたたら技術は、唯一無二の鉄「玉鋼」を生み出す当代随一の製鉄技術である。
時は戦国時代、この「玉鋼」は刀や火筒(火縄銃)の鉄として価値の高い代物である。
この「玉鋼」を求める黒い商売人の思惑も加わり、主人公の前途はどのような展開となるのか。
また、主人公の志(侍になり村を守る)はどうなるのか?

主人公の志を縦糸に、黒い商人の商魂を横糸に物語は進んでいく。

しかし、主人公は本当に成長したのだろうか?
はなはだ疑問が残った。
結局、何もできなかったのではないのでしょうか・・・

海外で高い評価を得ているが、舞台が小さなたたら村に限定されている、どのように主人公が成長したのか、この辺りに満足できませんでした。

日本の伝統技術(たたら)や美しい風景が、それぞれ映像化されている点は本当に素晴らしいと感じられました。
それだけに、少々惜しい気がします。

4月28日にFilmarksの試写会にて、一足お先に鑑賞。
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