emily

ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択のemilyのレビュー・感想・評価

3.6
アメリカ北西部モンタナの田舎町。依頼人に悩まされる弁護士のローラは事件に巻き込まれる。新居のことしか頭にない主婦ジーナ。弁護士をしながら夜間学校で法律を教えるエリザベス。その授業を口実に彼女に会いに来る牧場で暮らすジェイミー。四人の女性たちの日々の選択とその後を描く。

田舎の穏やかで壮大な景色、曇った空、何気ない日常。それぞれのルーティンを丁寧に描写し、その狭い世界の中で人と関わり合い人生を構築して行く。

緩やかに流れる音楽も田舎の景色とマッチし、抑え気味の俳優勢の演技の中に些細な変化をみる。

窓ガラス、夜のネオン、変わって行く景色や引きで大きく捉える自然の壮大さ、日々同じようで確実に変わって行く自然の描写を挿入し、静かに流れる中にしっかりと動きを捉える。窓ガラスに映る景色、曇った空、夜の光が幻想的に浮かび上がり、日々の中に見落としがちな美を感じさせる。

些細な表情の曇りや小さな喜び、抑えた演技だからこそそこにある孤独や迷いがしっかり見える。人生は選択の連続だ。それが間違ってるのかただしいのかは、随分あとになってわかることだろう。たとえ後悔したとしてもそこからどう立て直すか、どう行動するかが大事なのだ。人生は些細な選択の連続だ。間違ってもいいんだ。それでも時は流れて行き、なるように人生も流れて行く。。
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