堊

ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択の堊のレビュー・感想・評価

4.6
田舎町での断絶をめぐる連作短編。特筆すべきは牧場で馬と暮らしながら日課に追われる女と新任夜学教員として授業を受け持った女との微かな心のふれあいを描く三編目。初授業の帰りにダイナーの場所を教え、共に夕食を摂ったことをきっかけに、毎回一緒にダイナーに行くのが恒例になり、自分の牧場に誘ったり、連れてきた愛馬に一緒に乗ってダイナーに行ったりするふたりだが、幸福な時間はやるせなさと共に一瞬で過ぎていく。「尊い」という言葉でしか形容できない映画であり、トッド・ヘインズ製作総指揮、ロンドン映画祭最優秀作品賞なんて事実も馬に乗った瞬間の奇跡のようなレンズフレアを前に霞む。



百合ノック、これにて(ひとまず)終了。疲れた。コミティアW16aで会いましょう。
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