アズマロルヴァケル

ANTIPORNO アンチポルノのアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)
2.7
クセが強い映画。

アーティスト兼小説家のキョウコが忙しいスケジュールのさなか、夢と現実の区別が着かなくなる話。

この映画は日活ロマンポルノリブートプロジェクトのひとつとして作られた園子温監督のポルノ作品ではあるのだが、実は内容はいいとしてストーリー展開がスリリング過ぎて面白いを通り越して頭が落ち着かない映画でした。

それでも、冨手麻紗さんや筒井真理子さんの演技には誰しもが衝撃の2文字に尽きるものでして、特に冒頭20分にかけて二人の女優としての怪演がヤバく、非情に筒井真理子をいじめる冨手と服従してヌードまでする筒井真理子の演技にはあまり見たくなかったけど、なかなか見応えはありました。

けど、ストーリーの説明が難しくて相手にどう表現したらいいかさっぱりわからん。シーン随所に組み込まれたキョウコの両親のセックスシーン、過去か現在か区別出来ない高校生のキョウコのシーン、そして小説家か高校生か女優か右往左往に転がる展開と今年観た映画のなかでは一番の問題作でした。

ラストシーンのセリフ「出口はどこ?」ってまさかオチはどこ?と捉えるしか言いようがないね。