Roland

瀕死の白鳥のRolandのレビュー・感想・評価

瀕死の白鳥(1917年製作の映画)
5.0
沈黙が死であるとすれば、いわばその初めから翼を失った白鳥が死へと向かっていくのは避けようのない行く末。そもそもこの映画において、二重に言葉を失った彼女の存在はどう機能するべきなのか?思えばサイレント映画においては誰しもが沈黙の支配下にあって...

前にホセ・ルイス・ゲリンが似たようなことを言っていた気がするけど、初期映画の持つ霊的な感じ、そこに映る役者が皆すでに死んでいることは分かっているのにちょうど今目の前で動いている様子、だからこそ異常に顔の白い彼らが幽霊のように見えてしまう瞬間、そういう紙一重の危うさのようなものに気づくと一層虜になってしまう。