ミドリ

新しいワタシの見つけ方のミドリのレビュー・感想・評価

新しいワタシの見つけ方(2016年製作の映画)
3.9
『チョコレート・ドーナツ』のスタッフが手掛けた作品。
人間に見放された馬を助けている、アメリカに実在する牧場がモデル。

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厳しい母親に育てられたエマは真面目に育った。学校へも母親の車で送り迎え。
ある日友人に誘われいつも通り断ったが、真面目である事を馬鹿にされてしまい、遊びについて行ってしまう。
夜、牧場に忍び込み度胸試しをしようという事になったが、自分だけが警察に見つかってしまった。

次の日校長に呼び出され、罰として侵入した牧場での奉仕活動をすることになった。一緒にいた友人の名前は話さなかった。
馬の世話は初めてのエマ。ペットも飼ったことはなかった。
最初は嫌々だったが、世話をしているうちに馬に興味を持つようになり、牧場の人とも触れ合う事で、どんどん牧場のことが好きになっていく。

ところが牧場は経営難で、所有している土地の一部を手放すという電話を耳にしてしまう。
何とかしたいと考えたエマは、高額の賞金が懸かった大会に出場しようとする。

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『○○の見つけ方』ってタイトルの作品も、『幸せの○○』みたいに多いよね。『エマのチャンス』って原題、2つの意味あって素晴らしいのに。これ以外無い位完璧。
『新しいワタシの見つけ方』…まずは牧場に侵入する、ってことになるけど…w

93分なので余計なエピソードはなくトントン拍子に話が進む。もっと世話や乗馬の苦労とか友達との衝突を描いても良かった気がするけど、低評価な理由はそこなのかな?
私的には余計なエピソード挟んで退屈するより全然良かった。本来『見つけ方』じゃなく『エマのチャンス』だし。(2回目)

人に虐待されたりした馬を救って新しい馬主に譲り渡す牧場の話だけど、重くなく、ちょっぴり寂しいけど観た後の余韻も爽やか。

チャンスも可愛いんだけど、私はミスターロジャースのあの笑顔に心を撃ち抜かれた。撫でたい。可愛すぎ。
白黒のキーリーも可愛かった。

エンディングで、チャンス役のウィローという馬は実際にレッド・バケツに52頭目に救われた馬だという事など、出演動物についての情報があってほっこり。ミスターロジャースは牧場にいるんだって。会ってみたい。

自然に囲まれた中で動物と暮らしながら生計を立てるのは少し憧れるので、自分の生き方とか考えちゃった。

2017年:95本目
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