NAO141

X-MEN:フューチャー&パスト ローグ・エディションのNAO141のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

「X-MEN」シリーズは大好きではあるものの、正直旧作の「3(ファイナル ディシジョン)」はあまり好きではなかった。プロフェッサーXもサイクロップスもジーンも死んでしまう展開が個人的に「……う〜ん」という感じだった。

映画は続編が制作される度、
「さらなる興奮・感動」を得る場合と
「ショック・失望」を得る場合がある。
(それも映画の楽しさなのだが…。)
私の中でとくにそれを感じたのが、
「エイリアンシリーズ」と「ターミネーターシリーズ」。
エイリアンもターミネーターも「2」が秀逸だった!ところが両作品とも「3」で《えっ!いままでは何だったの?》というショックを受けたことを今でも思い出す。
ところが時として「興奮・感動」が「ショック・失望」にかわり、その後再び「興奮・感動」に戻る場合がある笑
私にとって、それがこのX-MENフューチャー&パストである。

過去に行って未来を変え、「これまでをなかったことにする」という究極の禁じ手を使うことにはなってしまったが、希望に満ち溢れた展開となり、うまくまとまったように感じる。

見どころはたくさんある!
☆新旧キャスト集合によるお祭り感
☆老チャールズと老エリックの和解
☆ミスティークの葛藤
☆時間を稼ぐミュータント達の能力全開な闘い
☆マグニートとストームの共闘(ブラックバードそのものを武器にするのは驚いた)
☆そしてなんといってもラストである!
ウルヴァリン(ローガン)が戻った未来には多くの仲間がいた。ウルヴァリンの視線の先にいた人物、ジーン!!!
映画館で思わず「あっ!ジーンだ!」と声が出て、嬉しくなった気持ちを思い出す。

ラストの展開から「これから先どんな未来が待っているのか」「この後、またファイナル ディシジョンのような展開にはならないように…」という期待と不安を抱きつつ、しかし今作はうまくまとまったと感じた。

フューチャー&パストはその作品だけで完成している気もするが、個人的にはこの「ローグ・エディション」の方を推したい!
フューチャー&パストは作中に旧作で活躍していた「ローグ」という人物が登場しない。ローグ登場のシーンも制作段階では作られていたがカットされてしまったわけである。
この「ローグ・エディション」はそのカットされたローグのシーンも追加して、フューチャー&パストを完全な形にしたものである。
もともとX-MENシリーズはローグのミュータントとしての葛藤(苦悩)、そしてローグとウルヴァリンとの出会いからスタートした作品である。
そのため、確かに考え方によってはこのフューチャー&パストにローグは登場していなくても作品そのものに問題はないわけだが、X-MENシリーズのファンとしてはやはりローグも登場させた上での作品であってほしいと思うもの。
そしてそれは実現した!!

そんなわけで、私にとってこのフューチャー&パスト(ローグ・エディション)はローグも登場するし、ジーンは復活するし…言うことなしの作品なのだ笑

「興奮・感動」が「ショック・失望」にかわり、その後再び「興奮・感動」にかわる。それがまた再び「ショック・失望」に変わらないことを祈りたい笑
(それも映画の楽しさなのだが…。)
NAO141

NAO141