人類の終末×モンスターな映画。
人類の大半が盲目になってしまった世界における食人植物トリフィドたちとのサバイバル生活。
原作に比べると「世界の終わり」描写が手緩いし、色々と描写不足な部分は散見される。
原作では人類の大半が盲目になってしまったことに伴う、世紀末的な状況におけるサバイバルがメインとして描かれていた(トリフィドはあくまでも付随的な脅威として描かれていた)が、映画版ではトリフィドの脅威に焦点が当てられている。
映画版はその分モンスター映画としての趣が強い。
食人植物トリフィドの不気味さが良い。作り物くさい造形が却って良い味を出している好例。
物言わぬ植物の恐ろしさというか、こちらの与り知らぬところで勝手に繁殖し成長していく存在の不気味さ、みたいなものが出てて良かったです。