トムトム

BLEACHのトムトムのレビュー・感想・評価

BLEACH(2018年製作の映画)
2.0
原作漫画、アニメ共に未見。
なのでキャストがハマっているかはわかりません。
特撮ファンとしてはヤンキーの福士蒼汰とクールな吉沢亮という組み合わせは「仮面ライダー フォーゼ」を思い出してホッコリします。

映画序盤の危機に陥って秘めたるたる力を発揮し敵を倒すというこれぞ少年ジャンプの第1話という展開は良い。
しかし造語や設定面での専門用語がどんどん出てきてかなり観客を置いてけぼりにしてしまっている。
さらにそこら辺は福士蒼汰と杉咲花2人だけでドラマが展開するのだが2人の演技力と滑舌がかなり心許ない。
特に杉咲花の演技力の問題は終盤まで尾を引く。

ちゃんと修行シーンを入れるのは好みだがほぼドラマの進展がないままクインシーだのソウルソサエティだのの新たな設定だけが増えていくのはいただけない。
さらに実質のラスボス朽木白哉を演じるMIYAVIの演技力も心もとなく一護、ルキア、白哉の3人が絡むシーンはかなりツライ。

早乙女太一演じる阿散井恋次の刀アクションや刀が変形して蛇腹剣になるギミックは「機甲界ガリアン」を思い出して良かった。
ただそこからはCGに頼る部分が多くなり刀アクション自体の魅力が減る。
一護の持つ巨大な刀もFF7や「ベルセルク」の様に漫画やゲームではカッコよく見えるのだろうが実写ではイマイチ。
「曇天に笑う」でも同じことになっていました。

終盤の主人公を倒したと思い去ろうとした敵の背後に「ちょっと待てや」と言いながらユラァと立ち上がる主人公という「聖闘士星矢」や「魁!!男塾」的ないかにもジャンプ漫画な展開は大好きです。

アクションやホロウとのバトルは良くて結構好意的に見ていたのですがラストの展開は噴飯もの。
原作を読んでる方なら予想できていたのでしょうが朽木白哉と阿散井恋次の問題は今作の中で処理して欲しかった。
トムトム

トムトム