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BLEACHのKUBOのレビュー・感想・評価

BLEACH(2018年製作の映画)
3.5
東京を離れて一か月の宮古島暮らし、なんだけど、いきなり那覇までお出かけ。にもかかわらず台風が直撃して他にすることがなければ、もちろん映画。

ということで、しばらく新作見ないとか言っておいて、今日は「BLEACH」を公開初日に見てきました。

実は「BLEACH」はマンガもアニメも見ていなくて、映画だけを見た純粋な感想です。

「死神」って言われると、どうしても「DEATH NOTE」を思い出しちゃうんだけど、同じ「死神」でもずいぶん違うんですね〜。だいたい悪霊倒すのに四苦八苦している「死神」って、弱くね? 曲がりなりにも「神」なんだから。

人間と心通わせる「死神」とか、リュークと月(ライト)じゃ通うわけねえな、とかいちいち考えちゃう。別の作品なんだから意味ないんだけど、「死神」にもいろいろあるのね。

見る前から周りの友人が「福士蒼汰だからね〜」と彼が主演であることを揶揄していたが、確かに山崎賢人に並ぶ実写化請負人であり、かつ「曇天に笑う」の戦犯でもある。本作ではと言うと「曇天」よりはマシだと思う。

ただ「曇天」に続く「大剣」使いだが、「曇天」と同じく、その重さがアクションに感じられない。「大剣」と言えば「バルセルク」の「ガッツ」だが、その凄まじい破壊力を表現したアニメーションは圧倒的だった。実写とアニメを比べちゃいかんと言われそうだが、刀身も長く、一度振ったらそうそう振り回せない「大剣」にはそれなりのアクションがあろうと言うものだ。「曇天」でも、本作でも、軽い剣と同じようなアクションになってしまい、切っても切れないところなんて「ライダー」か「戦隊もの」みたいだ。

またクライマックスのホロウとの闘いでは、それなりに力を入れたCGを展開しているのに、日常の駅前で福士蒼汰がひとり芝居をしているところにCG被せてるのが見え見えなのが悲しくなる、というか残念。全体の暗さを調節したり、空の色を変えたり、少しだけ非日常を思わせる色合いにした方が気持ちよく騙せていただけた気がするんだよな。

あと、原作読んでないんで元のキャラとの比較ではないんだけど、ルキアは杉咲花でよかったのかな? 私は杉咲花、大好きなんだけど、本作では、あのへっぴりごしで剣の達人と言われても、ねえ(^^)。

なんか文句ばっかり書いちゃったけど、普通におもしろかったですよ。ただ、原作がそれほど人気のある作品だ、ということは伝わらなかった。普通におもしろかっただけだ。きっと原作ファンは満足しないレベルなんだろうな。
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