J四郎

BLEACHのJ四郎のレビュー・感想・評価

BLEACH(2018年製作の映画)
3.4
少年ジャンプで人気のあった久保帯人原作漫画の実写化作品。
死神代行篇という序盤の話を映像化しています。この作品もココでの平均スコアがかなり低いですね。監督は漫画原作もんを多く作っている佐藤信介。

この漫画はハマる人はハマり、ダメな人は途中で読むのを止めてしまうピーキーなモンでした。僕もジャンプ掲載時にはあまりの展開の遅さに断念しました。が、最近になって単行本で読み始まると止まらなくなり全巻制覇。
中二全開のオサレな台詞、内容は薄いがスタイリッシュ過ぎる絵と、この作者はタダ者では無いのは確かです。

この実写版はかなり健闘していると思います。
主人公一護役の福士蒼汰はこういう漫画っぽい役に合ってると思います。ただ相棒のルキア、杉咲花はちょっと違うかな?演技はともかく幼く見えるのでどっちかといえば一護の妹役のほうが合ってたかもしれない。

他では白哉をMIYAVI、恋次を早乙女太一が演じている。この人たちは雰囲気は出てるし悪くない。ただし原作そのままの衣装を再現しているのでコスプレにしか見せません。あの衣装はもうちょい実写に合ったモノにアレンジすべきだったんじゃないかな~?

アクションはこの手の作品にしては結構良いです。少なくとも先日見た進撃の巨人あたりよりずっとイイ。でも斬魄刀はオモチャっぽいかな~。もうちょいアレンジした方が見栄えが良かったかもしれない。石田の弓矢がスタイリッシュだったので、あの方向でやって欲しかった。

今回、序盤なので卍解も月牙天衝 も無いのが地味かな?先行して出しても良かったのではと。

ストーリー展開も真面目に作ってるので普通には見れます。ただノリ重視のBLEACHっぽくはない。特訓シーンとかダルくてオサレポイントは低いです。話も盛り上がるのはこの後の尸魂界篇なので、護廷十三隊とか出てこないのも地味。中途半端なところで終わるので続編を考えているのかな?

色々と残念ポイントも多いですが、漫画実写ものとしてはまだ良いほうだと思います。むしろ原作ファンでない方が楽しめるかな?
J四郎

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