ゴン吉

ラスト・オブ・モヒカンのゴン吉のレビュー・感想・評価

ラスト・オブ・モヒカン(1992年製作の映画)
4.0
18世紀半ばのアメリカ先住民族を巻き込んだ英仏戦争を描いた作品。
ダニエル・デイ=ルイス主演、マデリーン・ストウがヒロインを演じる。

アメリカ建国以前の1757年のハドソン川西岸の辺境地が舞台。
北アメリカの植民地の領有権をめぐり、英国軍とフランス軍が戦争を繰り広げていた。
英国軍の大佐令嬢姉妹と若き士官が部隊とともにヘンリー砦に行く途中で、フランス軍に味方するヒューロン族による襲撃を受ける。
部隊はほぼ全滅するが、モヒカン族の3人の戦士の加勢により、3人は何とか逃げ延びて砦に辿り着く。
しかし砦もフランス軍の攻撃を受けて惨敗。
英国軍は砦を明け渡して退却するが…….

モヒカン族に育てられた英国人開拓者の孤児ホークアイ(ダニエル・デイ=ルイス)と英国軍司令官の娘コーラ(マデリーン・ストウ)とのラブストーリーが展開されます。
ヨーロッパの大国の領地争奪戦争に翻弄された先住民たちの活躍と悲劇が描かれており、先住民たちは敵味方共に切ないです。
英国軍大佐や若き士官が軍人として国を第一に思う一方で、先住民たちに対して約束を一方的に破り、自分たちの考えを押し付けるところが腹立たしい。
迫力のある銃撃戦や火薬を使った戦闘シーンも見どころです。
ヨーロッパ列強国の戦争に巻き込まれた先住民たちの悲しい物語です。

2022.3 BSテレ東で鑑賞(シネマクラッシュ、吹替) 
第65回 アカデミー賞にて音楽賞を受賞(1993年)
ゴン吉

ゴン吉