yukihiro084

ラスト・オブ・モヒカンのyukihiro084のレビュー・感想・評価

ラスト・オブ・モヒカン(1992年製作の映画)
4.8
好きな作品、続けますね。

昔はね、毎日のように映画を観ていて、
読書だってそうです。読み終わったら、
すぐ次の本を読み始めてました。
でもね、最近は、
映画を観終わっても、本を読み終わっても、
数日、残るんですよね。昔みたく、
すぐ次にっていけなくなりました。
数日かけて、身体や気持ちの奥の方まで
染み込んできて、数日経ってから、
いい作品だったなって、呟いたり。

僕は、間が好きです。余白が好きです。
余韻が好きです。自分が書くレビューも
長文にはなっちゃうんですけど、
でも(喋り過ぎないよう)心掛けてます。
俳優の演技をゆっくり見せる作品が
好きです。表情。目の光。

ラスト・オブ・モヒカン。話題作の多かった
93年に公開されたダニエル・デイ・ルイス、
マデリーン・ストウ共演のラブストーリー。
いや、大河ラブストーリーと言うべきか。
話題にもなったし、ヒットもしたと思う。

アメリカが独立する前の北米大陸で、
イギリス軍とフランス軍の戦いに巻き
込まれるネイティブの人々のお話。
主演の2人。
ダニエルはひたすらカッコよくて、
マデリーンはひたすら美しい。
だけど、2人以外もいい。
ダニエルの育ての親の演じるお父さんも
ダニエルの寡黙な兄もいい。
マデリーンの妹もいい。名前はアリス。
マデリーンに好意を持つ少佐もいい。
終盤、この4人に心を持っていかれる。

覚悟。表情。疾走。喪失。想い。
脚本には言葉として載っていなくても、
言葉にしなくても、その表情が、その瞳が、
何よりも、心を揺さぶられてしまう。
敵役も含めて、みんないい表情をしていた。
みんないい間を持ったキャストだった。
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