さいらー

GODZILLA 怪獣惑星のさいらーのレビュー・感想・評価

GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)
3.9
ラスト5分まではゴジラを見ている気がほとんどしないものの、そのラスト5分だけで手のひらを返したくなるようなものを見せてくれる。


映画ではほとんど人類の事しか描かれず、肝心のゴジラと地球については次作に持ち越し。
そう、この作品実はシリーズ作品なのである。
あまりその事について宣伝されていなかった、というかむしろ隠されていたので、尻切れとんぼの終わり方に不満を持った人は多いのではないだろうか。
虚淵玄脚本という事で、大どんでん返しを期待した人も多かっただろう。


ほぼただのSFアクション作品であり、敵がゴジラというだけで、映画の内容にゴジラを感じるにはこの1作目では残念ながら至っていない。


また個人的には劇伴が作品に合っていないと感じる。ゴジラの声や効果音、脚本の絶望感に比べて妙に軽く聞こえるため、言い方は悪いが耳障りに思う箇所があったのが残念だ。


ラスト5分の絶望は好きだが、現時点では正しい評価が下しにくい。単体の作品として見ると期待外れと言わざるを得ないのが現状だ。
もしかしたらシリーズ完結時に一気見する方が面白い類の作品なのではなかろうか。
きっと、そうに違いない。