mrかっちゃん

GODZILLA 怪獣惑星のmrかっちゃんのレビュー・感想・評価

GODZILLA 怪獣惑星(2017年製作の映画)
3.6
2016年7月に庵野秀明総監督の手によって蘇った国産ゴジラ。
1954年の初代へのリスペクトとオマージュを内包しゴジラを完全なる生物として作り上げる事で、現代の日本にゴジラという虚構をリアリティある存在として証明した事で、ゴジラというキャラクターの自由度を広げた。
そしてハリウッドによるモンスターバースのヒットによる怪獣映画の娯楽性の高さとクリエイターによって変化自在になるところが今回の初のアニメ版に繋がったのだと思います。

魔法少女まどかマギカの虚淵脚本でポリゴンピクチャーズによる3Dアニメーションになっています。

ゴジラ映画として見ると設定も斬新で、ゴジラによって地球を奪われた人類が2万年ぶりに帰還し地球奪還を目指すというもの。
虚淵脚本らしいSF設定と作り込まれた世界観と専門用語。
そして登場人物が辿る絶望的なストーリー展開。
仮面ライダー鎧武でも、力を手に入れ強くなる代償に人では無くなっていき絶望していく。
それでも戦うということの意味とは何だというメッセージを描いていた。

今作では初代ゴジラにあった圧倒的な絶望感を見事に蘇らせていたが、ストーリーはラストの対ゴジラ戦まで一辺倒ですし、キャラクターの描きこみも薄い。
だが、3部作の一作目として見ると伝えるべき情報などはすべて説明した後なので、序盤としての役割は果たしていると思います。

2が気になるな