とりん

アンダーワールド ブラッド・ウォーズのとりんのネタバレレビュー・内容・結末

2.1

このレビューはネタバレを含みます

前作で人間との三つ巴に発展し、最後は再びライカンとの戦争状態になったわけだが、今回人間は全く登場しない。
前回の人間とのやりとりはなんだったのかと問いたくなるほど、世界観が一気に1,2に戻っている。
前回までの設定との錯誤がさらに目立ってくる。劇中の中でもおかしな点はいくつかある。

長老たち互角以上の力を見せていたマイケルをただのライカンが倒せるわけがないと思うのだけれど。これまでの1番のキーマンと言わざる存在があっさり死んでいましたはさすがにひどい。
2にて人類最長老のコルヴィナスの血を飲み、最強の力と紫外線への対抗力をつけたのだけれど、他には圧倒されるし、少し弱すぎやしないか。

セリーンの血を分け与えたデビッドがえらい強くなっているし、長老アメリアの息子だったというまさかの設定。直系前作での弱さはなんなのだ。
デビッド然りセリーンは簡単に血を与えている気がする。自分が最強の血を持ってることを意識していないのか。
ヴァンパイアを裏切りライカンとの関係を持った女も血を飲んだが、あっさりやられる。
セミラも大量摂取し、力を手に入れるが、結局デビッドにやられる。セリーンは多勢にも一切ひるまないほどの力を持っていたにもかかわらず、セミラはあっさり引き下がるのも納得いかない。
さらにその隣にいたバルガに関しては、セミラに加担し大量の同族虐殺に関わっているにもかかわらず、デビッドが直系と知るや否や寝返り。なんの罰則も受けずに裏切りを疑われもせず、共闘に至るのは腑に落ちなさすぎる。

もうひとつ気になるのは致命傷の曖昧さ。場面場面によってあまりにも違う気がする。
そして終盤のセリーンの覚醒はも異常。バイオハザードのアリス並み。
前作に出てきたキーマンの娘も出てこず、わけの分からない展開、さらにグダグダなこじつけ設定も多数、混乱しかない。最終的にセリーンが長老になるというやってしまった感な結末。あまりにもひどい。
とりん

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