Gatt

遠い夜明けのGattのレビュー・感想・評価

遠い夜明け(1987年製作の映画)
4.1
凄い作品。
アパルトヘイト存続中の制作と上映。
デンゼル・ワシントン&ケビン・クライン主演

人種ものをみると、白人側の態度にいつもはらわた煮えくりかえる思いです。人間扱いでない。反抗するものはリンチ以上の半殺し。いや、スティーブ・ピコは殺されました。ピコだけではない、多くの人が逮捕され、殺された。「自殺」「発作」「階段から落ちた」と記録されて。

生々しい拷問された死体の傷。
乱射された弾丸で血に染まっていく少年。
心に刻まれます。

ピコの死のシーンは凄まじいものがありました。横たわる全裸のデンゼル。
「演技かもしれません」冷淡に言い放つ下衆警官。腐ってる。

賢く若々しい姿のデンゼルからは、優れたリーダー像が感じ取れました。
「劣等感が最大の敵」人生にも響く言葉ですね。

後半の亡命劇はサスペンスフル。
南アの実情を世界に発信する為に、逃亡するケビン・クライン。
実話なので成功するのだけど、
そこでほっとさせないで、ソウェト蜂起をぶち込んでくるのが、この映画。
心の爪痕を残し、いても立ってもいられない気持ちにさせる。

時代は確かに変わったけれど、忘れてはいけない過去。
Gatt

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