Surrender

遠い夜明けのSurrenderのレビュー・感想・評価

遠い夜明け(1987年製作の映画)
4.5
アパルトヘイト撤廃運動をしてたスティーヴンビコをテーマにしてるが記者であるドナルドウッズがメインになってる。
新聞でスティーヴンビコを叩いたウッズだが彼に会い話をし彼の人格を疑っていたことに気づく。
しかし南アフリカ警察に拘束され拷問の末にスティーヴンビコは死亡。ウッズは彼の亡骸を撮影それを記事にしようと脱出を試みるが政府に捕まり家族以外の者との接触を厳しく制限される。
その後脱出劇が展開。今の南アフリカのアパルトヘイト態勢を世界に知ってもらう為に。
ほとんどがドナルドウッズの逃走が映画の中心になってしまってるがその中彼の家族も苦しい行動を共にしてるのも間違いない。
スティーヴンビコ役のデンゼルワシントンが前半しか顔を出さないのが残念なことだが貫禄ある演技が見られる。
アパルトヘイトに苦しむ人たちはすべての白人を憎んでるわけではない。スティーヴンビコの葬儀では「この葬儀に参列してくれた白人には敬意を評す」とスピーチで語っている。その中にドナルドウッズはいたわけだ。
この記事(本)が出版されていなければ現時点での南アフリカのアパルトヘイト政策はどのように動いていたかわからなかったかもしれない。
アパルトヘイトを知る為スティーヴンビコという活動家を知る貴重な映画だ。
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