映画館で観たかったのに見逃して、ずっと観たかった作品。やっと観ることができた、嬉しい！
冒頭でアメリっぽい？ と思ったけれどアメリほどの毒はなく、現実に軸足を置いた物語。
植物が怖くて、借りている家の庭を荒れ放題にしてしまったベラ。一か月以内に庭を再生させないと退去！ と管理人に言われ、お隣の偏屈な老人の手を借りて庭づくりをすることに。
孤独で変わり者の主人公が成長するストーリーかと思いきや、彼女を取り巻く3人の男性もちょっとずつ変わっていて魅力的だった。
ベラの友人になる、隣人のもとで働く家政婦ならぬ家政夫、図書館で出会い恋心を抱く自称発明家の青年などなど。
庭の再生と重なるように、それぞれの関係性が深まり色づくのが印象的。
現代のお話なのに、衣装もちょっとクラシカルで可愛い。そしてヒロイン・ベラが心を開くにつれて生き生きと美しくなっていくのが、それこそ花のようだった🌸
それぞれがあるべき場所に落ち着くラストも感涙。心が暖かくなる佳作。
