ベルサイユ製麺

マイ ビューティフル ガーデンのベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

3.3
…ぉい、ごるらぁ!!!!
ぎざまのような汚泥が、ごんな素敵感溢るる作品を観ようなんでおごがまじいんぢゃあぁぁ!身の程をじれよぉおおお〜!!
ぎざまは土下座の姿勢で洗面台の裏でも眺めどげやぁ〜!!!…いんや、鏡を見どげ。ぞでがぢょうどいいんだどぉぉあぉ!!!!
…と、TSUTAYAのセルフレジの画面が罵ってくるので、動揺して何度やってもカギが上手く外せなかったのですが、…そう、こんな時こそ大好きなお花や植物の事を考えるの*・゜゚・*:.。..。.:・*:.。. .。.:*・゜゚・*

🌸発狂レベルの催淫効果ブルグマンシア
💠呼吸麻痺、皮膚の爛れを引き起こす ドクゼリ
🌷毒にも薬にも 諸刃の刃 ジギタリス
💐食べると即・死 デスカマス
🌾イデ隊員に(が)絡みつく、多々良島のスフラン
🍃少年の肉体を覆い尽くす木の葉。怪奇なその症状の原因は、彼の身体に宿ったサボテンだった!
ブラック・ジャック15集第3話『木の芽』!


ロンドン。冬の寒い日に公園に捨てられた赤子ベラは、鴨達に暖められ九死に一生を得、たまたま通りかかった“真冬の公園の池で寒中水泳老人”に拾われ育てられた。何がどう影響したかは不明だが、結果その子は予測不明な自然の営み、特に植物を恐れるようになった…。
成人した今も、少し変わった…というか融通の効かないところがあり、例えば日用品全てを法則性で分類、配置。歯ブラシは曜日ごとに同じものを使う。シンメトリーに拘る。潔癖症。規律マニアック。

新しく住み始めた一軒家、新たらしい生活に、ベラも“変わりたい”と思わないでも無い。

…雨の夜、いろいろあって庭木から転落!意識が戻ったら、そこは隣家の偏屈老人アルフィーの家だった。なんでもたまたま訪れたアルフィーの担当医がベラが失神してるところを見つけて助けてくれたそうだ…。
アルフィーは横暴で、彼の身の回りの世話をする男ヴァーノンの事を奴隷のように扱っている…。


えーと、アルフィーは、ベラの前の住人が見事な庭を作っていたのに今はほったらかしで荒れ放題な事が許せないそうで、つってもアタイ植物怖いから…と二人は平行線で険悪なムードが漂いだすわけですだな。

…優しさ無双。
なんたる優しい世界である事かよ。
ベラは変わっていると言っても、ほんのちょっと強迫性障害がある位の感じのお上品な雰囲気のお嬢さんです。で、彼女とバトる偏屈爺さんアルフィーは、まあ確かにヴァーノンの対する態度は酷いのですが、年配にありがちのコミュニケーションのツマミが自分本位セッティングなだけです。庭にせよ、食事にせよ、自分の理想から現実がずれている事が許せない!という気持ちが偏屈の根源にはあるようなのですが、そもそも訳ありで、煙たがられながらでも赤の他人事に介入してくるのに至っては世話焼き爺さん≒もはや良い人なのですな。
ヴァーノンはもう、普通に良い人。こまめで料理自慢なのですが、アルフィーに罵倒されるのにウンザリして、あろうことかベラの家のお手伝いさんに鞍替えします。3度の美味い飯が食べられなくなったアルフィーは当然以前にも増してお怒りですが、結果として彼が2人を結びつけることに…。あと、あらすじ書くのに飽きて(!)居ないことにしましたが、彼女の職場(図書館)に訪れる、ちょっと変わり者の発明家を志す男性ビリーは、ベラに最大のわ変化の契機を与えますね。
…つまり、みんな良い人!!
仮に、”いちいち考えなくて済むシステマチックな暮らしが理想通り”と言うならずっと一人でも問題ないのですが、実際はいつか変わりたいと願う彼女に、
⚫︎人と交わること
⚫︎予測出来ない・不確定であることの可能性
⚫︎想像の翼の羽ばたかせ方
…などを彼等は教えてくれたのですね。あー、私も側にメンター欲しい!!!(←居ても気付かないのが致命的)
そうして、先ずは能動的に、理想を庭づくりを目指すこと、そしてその事が彼女が内側に潜めていたものを解放する事に連動していくわけです…。
…なんだこの幸せ無双。羨ましいとしか言いようが無い。まあしかし、(そこにケチつけてもしょうがないんですけど)ベラが大層べっぴんさんなんですよね…。年齢の問題はさておき個人的にはサリー・ホーキンスさんみたいな、その辺に居そうな方で描いてくれた方がより染みた気がします。そもそもこのお話、リアリティはそこまで重視していない、寧ろほんの少しファンタジックなところも有るくらいなので好みは別れてしまうとは思いますね。
肝心の、庭の描写なんですが、…意外とアッサリしてる印象です。これ見よがしや押し付けがましくならないところは個人的には好印象でしたね。何を美しいと思うかなんてそれぞれですからね。あと、イギリスのご飯、やっぱりあんまり美味しそうに見えないんですよね…。それぞれ…か?

庭づくり云々は然程気にせず、一人の女性の成長物語として観られる普遍的な良さが有ると思います。気負わず観れるのでお疲れの時とかご覧になるとリフレッシュできるんじゃないでしょうか?

…それにしても庭、良いですね。賃貸なので当然MY庭は有りません。裏庭に勝手にプチトマト植えたら業者さんが草刈りのついでに伐採してくれました。…やっぱり庭いじりは諦めて、押し入れに成長ランプ入れてコッソリ栽培で我慢するかな?上手く、青々と育てられたら皆様にも流しますねー⏲