自動車ディーラーのジョンスは、仕事を終え誕生日を迎える娘の為のバースデーケーキを
車に乗せ、家族が待つ家へと車を走らせていた。
ジョンスが山中のトンネルに差し掛かったとき、突然頭上から異常な音と揺れがおき、あっとゆうまにトンネルは崩落し車ごと生き埋めになった。
目を覚ました、ジョンスは状況を何とか理解し、かろうじて繋がる携帯電話で119へ。
そこから、壮絶な救出が始まる。
もうジャケからして遠くを見つめちゃってて、コレはカッコいいのか悲壮感なのか理解に苦しむ。
好きな俳優、ハ・ジョウンウとペ・ドュナが夫婦役というだけで私には観る理由がある。
それだけじゃなく、「最後まで行く」のキムソンフン監督作品ということもあってか、悲惨な状況ながらも、笑えるシーンがあり、「ほぼトンネルシーン」というワンシュツエ^ションでしたが、飽きることなく最後までテンポよく観られる。
トンネル崩落を合戦のように伝える報道陣、利益や体裁を気にする国の機関などの滑稽なシーンは日本と良く似ていて、観ていてイライラする。
この際、この映画のリアリティーさは置いておいて、エンターテイメントとしてさらっと楽しめる作品ではないかと思う。
今から21年前、小樽より少し先の余市町と古平町を結ぶ「豊浜トンネル」が崩落する大きな事故があり、閉じ込められたバスや乗用車の20名全員が亡くなるという大惨事起きている。
当時中学生だったわたしは、そのニュースを見てキャンプなどで通ったことのあるトンネルということや、事故の時間帯が通学時間帯ということもあり、亡くなった大半の方は自分とあまり歳の変わらない未成年だったということに衝撃を受けた記憶がある。
そんな記憶がなければ、純粋に楽しめる作品なのですが、どうしても頭をよぎるそのような記憶があり鑑賞後はなんとも言えない気持ちになったのでした。