チッコーネ

アタック・ナンバーハーフのチッコーネのレビュー・感想・評価

アタック・ナンバーハーフ(2000年製作の映画)
2.5
もちろん公開時から知ってはいたのだが、観る前から内容が読めてしまうようで気が進まず、鑑賞までに20年もかかってしまった映画。
予想通り予定調和な演出/展開だったのだが、役者たちがバレーを練習したうえで撮影に臨んでいることは、伝わってきた。
そしてエンドロールで本作が実話ベースだったことを知った時は、ちょっと感動した。

私のように、LGBTの長短所を嫌というほど知っている当事者は、本作のような一見向けコメディに対し、斜めに構えざるを得ない。
しかし鑑賞者が受け止めるべき教訓は、確かにあった。
ストレートに対しては「セクシュアリティに偏見を抱き、ひとりの人間の可能性を潰すのは、とんでもない罪悪」ということ。
そしてLGBTに対しては「ありのままの自分であるだけでなく、そのうえで何をするのかが、重要」ということだ。