ホロコースト否定論者アーヴィングの著書を批判した歴史学者が名誉毀損で起訴された。裁判に勝つためにはホロコースト否定論を崩さねばならない…という実話を元にした法廷ドラマ。
映画では時間の経過がさらりと流されていたが、実際は5年以上にわたる闘争だったらしい。
アウシュヴィッツを題材にした作品はいくつか観ているが、まさかホロコーストそのものを無かったと主張する人物がいるとは。
でもプロダクションノートを読んだところホロコースト否定論は意外に浸透しており支持者も多数いるらしい。概ね人種差別主義者や反ユダヤ主義者らしいのだが。
都合の良い事実だけを拾い捻じ曲げた虚偽の歴史を主張したアーヴィングの手法は現代にも通じる。
事実と見解は違うこと。事実の根拠を求めることを心にとめておきたい。