うめ

否定と肯定のうめのレビュー・感想・評価

否定と肯定(2016年製作の映画)
4.0
「ホロコーストはあったのか?」
私達にとって、当たり前になっているその存在。
ユダヤ人である歴史学者デボラ・リップシュタットはホロコースト否定論者デイヴィト・アーヴィングに名誉毀損で訴えられる。
衝撃の実話。
イギリスでの裁判な為に、被告が立証しなければならないという難しさ。


戦うのは、自分の為だけじゃない。
のしかかる同胞の思い。
過去に無残に奪われた命
今を未来を担っていく命
彼等のプライドを護るということ。
レイチェル・ワイズが演じるデボラ。
強気で熱い魂を持った姿が意外に似合っていた。


しかし
アーヴィング役のティモシー・ポールだって負けていない。
憎たらしさが半端ない。
振り切った演技です。


正しい事でも、それを認めてもらう難しさ。
重いメッセージ。
法廷のスリリングさも加わって
重厚かつ格調のある仕上がり。
見事な作品です。
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