「ホロコーストはあったのか?」
私達にとって、当たり前になっているその存在。
ユダヤ人である歴史学者デボラ・リップシュタットはホロコースト否定論者デイヴィト・アーヴィングに名誉毀損で訴えられる。
衝撃の実話。
イギリスでの裁判な為に、被告が立証しなければならないという難しさ。
戦うのは、自分の為だけじゃない。
のしかかる同胞の思い。
過去に無残に奪われた命
今を未来を担っていく命
彼等のプライドを護るということ。
レイチェル・ワイズが演じるデボラ。
強気で熱い魂を持った姿が意外に似合っていた。
しかし
アーヴィング役のティモシー・ポールだって負けていない。
憎たらしさが半端ない。
振り切った演技です。
正しい事でも、それを認めてもらう難しさ。
重いメッセージ。
法廷のスリリングさも加わって
重厚かつ格調のある仕上がり。
見事な作品です。