あ

「もののけ姫」はこうして生まれた。のあのレビュー・感想・評価

4.0
もののけ姫にハマりすぎて買ってしまった
3枚組で3部構成 合計6時間40分という拷問か?という長時間ドキュメンタリー
(なぜわたしはこんなに頑張ってるんだろう。。

Amazonで早めに頼んでいたらみるみるうちに値段が高騰していて 早く買っててよかった。。
2回目観るまでになんとか観ようと思って完走

作画等・宣伝・配給に至るまですべて網羅されていて映画ってこうやって生まれるんだなと感じた
作画や動画の制作現場が映ると 本当に誰も観てないようなところでこだわったりしている
(実際に2回目でも早すぎて確認できないところもあった)
メインの人物だけでなく後ろに映っている村の人の色指定をどっちにするかなどにこだわり悩む姿はジブリが世界のジブリと言われるのに納得するものだった
ものづくりの参考になるシーンがたくさん詰まっている
たとえばたたら場を踏む女性たちを目をぎゅっとつぶっている絵で描いたスタッフに対して 宮崎さんが しんどいことをする人がこんなしんどそうな顔をしてやってると思うか?しんどいときは耐え忍んでそれでもやらなきゃいけないからこんな顔はしない、みたいなことを言っていてなるほどなと思った
アシタカがこけるシーンを何度も描き変えたり 宮崎さん自身が最前線に立って働いているからこそみんな必死についてくるんだろうなと感じる

ただ いまでは考えられないくらい過酷な状況で働かれているので ジブリ入りたくないな、、となった(一生入ることなんてない
毎朝4時まで描いて 間に合わなければ「多少の日常生活は犠牲にしてください」みたいなことを言われている
これ以上何を犠牲にするのか、、
すごく謎だったのが みんな寝たり食事する暇もないはずなのにどうやってあのレベルを維持しているのかということ
わたしだったら眠いときに描いた絵なんて絶対変になるよ。。

声優陣の収録風景もあって 小林薫さんは特に上手 動きのある絵には動きのある声を出すなど
美輪さんの脚本の読み込み具合がすごかった
やっぱり役者さんってすごい
色指定の保田さんなどいまは亡き方々が映っているのに時代や寂しさも感じた
あ