アズマロルヴァケル

スタンドオフのアズマロルヴァケルのレビュー・感想・評価

スタンドオフ(2016年製作の映画)
3.5
普通にハラハラした映画

イザベル(あだ名:バード)は叔母の元カレのロジャーに連れられ亡くなった両親のお墓参りの最中に殺し屋の殺害現場を目撃。殺し屋が遺体を片付けているところをすかさずカメラを回して撮っているとロジャーが心配して探していた。しかし、殺し屋に尋ねてしまったのでロジャーは隙を突かれて射殺されてしまう。
イザベルは助けを求めようとある一軒家に助けを求めた。一軒家の主はカーターという元軍人の男で、不慮の事故で息子サムを亡くし、それが因果で妻マーラと別れた末に酒浸りになり、遺書を書こうとした矢先にこの出来事でした。カーターは殺し屋の一撃で 右足を負傷し、イザベルことバードと共に二階に逃げ込むと2発しかない散弾銃のうちの一発を殺し屋の腹部に命中させたのであった。しばらく話し合いが行われたが、どちらも譲ることない心理戦が始まったのであった。


実にシンプルで、かつ無駄な部分は丁寧に取り除いているので安心して観れた安定の良作映画でした。ちょっとカーターの妻、マーラの出演部分がいかにも脇になってるのがしょうがないのですが、見事に二階でのカーターとバードの会話や中盤に殺し屋が警官ジェリーことジェラルドを拘束してハンマーで指を粉々にするところは緊迫感があり、釘付けになりました。

ほっこりしたのが、殺し屋役のローレンス・フィッシュバーンがカーターの遺書を読んでいるときに眼鏡をかけて読んでいたのであまりにも西田敏行に似ていたのでクスクスと笑ってしまったのですが
、下手なスリラー映画と違って、豪華キャストに上質な演出だったのでジャンル映画としては成功している方ではないのでしょうか。

ちなみに、あのバード役の子が「ザ・モンスター」の子だったとは。丸眼鏡してたから流石に気がつきませんでした。