ちぃ

牝猫たちのちぃのレビュー・感想・評価

牝猫たち(2016年製作の映画)
3.6
凶悪 の白石監督が日活ロマンポルノをリブートしたという事で、白石作品が好きなので気になって観てみました。

リブートプロジェクトとして、行定勲監督、塩田明彦監督、園子温監督、中田秀夫監督らが統一された条件で撮影されたのだという。
ルールは上映時間80分、10分に1回の濡れ場、撮影期間、制作費、オリジナル作品という中で、それぞれの監督がどう描くのか気になるところだ。

本作は
池袋のデリヘルで働く3人の女の子のそれぞれの日常を描く。
①ホームレスのネカフェ難民。
常連さんは裕福だけど、ネットの中で生きてる若い男。
②人妻。
常連さんは妻に先立たれた年配の男。
何もしてこないけどお金だけやたら払う。
③子持ちのシングルマザー。
子供を虐待するシンママはシッターに預けてデリヘルで働くが、人気はイマイチ。
お客さんの若手お笑い芸人と知り合う。

それぞれ何かを抱えていて、ポルノとか関係なく、育児放棄気味の親、普通の人妻が風俗嬢だったり、ネカフェ難民、引きこもり、ネット炎上とか現代の社会問題が盛り込まれていてストーリーが面白くて、そこまでエロく感じなかった。
みんな孤独で何かで埋めたいという、なかなかにリアルなものが背景にあるお話。

とろサーモンの人の演技はナチュラルでなかなか良かった(笑)

他の監督のも気になる〜
ちぃ

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