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君の名前で僕を呼んでのkuuのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
『君の名前で僕を呼んで』2017年
伊・仏・伯(ブラジルね)・米国合衆国合作の青春映画。132分
毎年、夏を北イタリアの避暑地にある別邸で過ごす(なんて云ってみたいなぁ)大学教授の一家に、ひと夏の客人としてアメリカからやってきた大学院生オリヴァー(アーミー・ハマー)。
一家のひとり息子、早熟な17歳のガキ(この作品には少年がにあうかな)エリオ(ティモシー・シャラメ)はオリヴァーに強く惹かれ始める。
まぁこんな恋もあるやろね。
ほんで、オリヴァーもまたエリオに。。。
思えば熱く揺れ動いた夏てのは短い。そないな短い夏を惜しむように愛てのを確かめ合う二人。
夏の終わり告げると共にオリヴァーは帰国。
数ヶ月した後、その年のハヌカ祭(キリスト教のクリスマスと同じ時期に行われるユダヤ教の祝祭)にオリヴァーからのTELでエリオが告げられたのは。。。こんな感じで展開していきます。
この作品は高い評価を受けとるんは小生もなんか烏滸がましいけど胸がキュンキュンしたし分かるけど、
同性愛に対しての差別や偏見が描かれてたら、キュンキュンの後に深く考えさせられる作品になったんかなぁと。
とは云え考えさせられることはある。
タイトルにもなっとる
『自分の名前で相手を呼ぶ』
原題:Call Me By Your Name
ちゅう二人だけのルール。
歌の歌詞にもなりそう。
お互いの半身であることを宣言すんのも同等の一体感の表現。
唯一無二の関係、それも異性愛より同性愛ちゅうシチュエーションにこそぴったり当てハマる表現やなぁと。
ここには日本人向けの変な捻りの邦題を付けんかった事に感謝っす。
互いの半身やてのは、古代ギリシャの哲学者・プラなんちゃらってオッサンの『饗宴』やったかに登場する
『人は本来は手足が4本ずつある球体やったんが、ある時に2つにひき裂かれたモン。故に人は常に片割れを探し求めている』
ちゅう神話に基づいているとは思う。
映画紹介にはスペインのことわざに『オレンジの片割れ』てなってたけど、元は『饗宴』からとったことわざすね。
オレンジを切り離すと自分の対は一つしかないことから、運命の相手をオレンジの切り離された片方として表す。
こないな事を後で知っても、先に知ってても、恋の在り方がどうあれ胸に火が灯る作品でした🥺

追記
『君の名前で僕を呼んで』続編、製作遅れの要因はスケジュールか ─ 「思いはまだある」と監督は前向き
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