このレビューはネタバレを含みます
少年と青年のひと夏の恋と別れ。
132分あるのに、めちゃくちゃスローペースで全然お話が進んでないような、進んでるような、正直結構退屈してしまった。
前半をもっとギュッとして続編の内容まであればもっと面白かったと言えそうだったんだけどなあ。
果物相手の自慰とか非常にストレートに描きすぎて正直ちょっとダサいなぁって思ったし、後半のめっちゃ理解ある父は良いんだけれど、ゲイである事を表に出して生きられないと言っていたオリヴァー側が”結婚することになった”だけなのが勿体ないというか。あくまでエリオ側だけの視点だからしょうがないのだけれども。
オリヴァーは24歳なのだから、きちんと分別つけるべきだったよねと。
あとエリオが気のある振りで(オリヴァーから目を逸らすためかも知れないけれど)初体験を済ませた女の子に対する申し訳無さみたいなのがあんまり見えないし、女の子の方もなんかアッサリ許しに来るし、このエピソードで何を得るのかが分からなかった。
愛し愛された事での喜びや傷を描くのが主題だと思うのだけれど、じゃあこの女の子は…？
ラストシーンで傷付いて泣いてたけれど、それはそのままこの女の子の気持ちであって、傷付けた経験、そして傷付いた経験からエリオ自身が成長していくというのなら分かるんだけど、泣いてるところで終わっちゃうからな～
良かった点はイタリアの景色が素敵なのと、君の名前で僕を呼んで というタイトルがおしゃれなところ、エンドロールの引きが雰囲気あったところかな。
