BWV988

君の名前で僕を呼んでのBWV988のレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.0
彼女との表面的で即物的な関係と、彼氏との繊細な関係の対比が興味深い。
父が息子にかける言葉が慈愛に満ちていて良かった。「人は早く立ち直ろうと自分の心を削り取り30歳までにすり減ってしまう。新たな相手に与えるものが失われる。だがなにも感じないこと、感情を無視することは、あまりに惜しい。お前の人生はお前のものだが忘れるな、心も体も一度しか手にできない。そして、知らぬうちに心は衰える。肉体については誰も見つめてくれず、近づきもしなくなる。今はまだひたすら悲しく苦しいだろう。痛みを葬るな。せっかくの喜びも死んでしまう…」
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