ある一夏の出来事。大学教授の助手として
1人の青年が大学教授の家で一夏を過ごす。
その青年と大学教授の息子が恋に落ちる。
とにかくまずイタリアの開放的な雰囲気と
美しい自然、ゆったりとした時間の流れ。
どれをとっても羨ましい。
そして恋するんじゃなくて、
互いに落ちちゃった過程が丁寧に
描かれている。
性別を越えた羨ましいさを感じる。
そしてラストの台詞が突き刺さる。
歳を重ねると心に柔らかさやしなやかさを
失う。人生のあのころにしかできない
経験や感じることがある。それはいい
思いや悪い思い。全部ひっくるめて。
そして息子を見守る家族。
言葉やしぐさのはしばしから感じる
息子への愛情。
息子を一人の人として誇りに思う父の
あたたかさに涙が止まりません。
この映画の登場人物の人としての
在り方が素晴らしく、そんな考え方が
できる人生に対して羨ましさを感じる。
素晴らしい作品に出会えました。
もう一度観たい。心に刻まれた作品。