LGBTのラブストーリーでもあり、とある普通のラブストーリーでもあり。
家族との食事、友達やガールフレンドとの交流、穏やかな自然の風景、と、言ってしまえば何てこともない(かなり恵まれた環境ではあるが)エリオの夏休みなのだけど、その過ぎて行く時間の美しさといったらなかった。
私はもうどちらかといえばエリオの父母目線で、過ぎた日々やそのみずみずしい感受性を眩しく懐しく、いとおしみ羨んだ。私には運命の恋をしたバカンスも(アーミーハマーも)なかったけどね！
オリヴァーも言っていたが、エリオの両親が素晴らしい。教養や知性は、己や他者を豊かに生かすための一つの大切な要素だと、改めて思う。
