ワルキューリ

君の名前で僕を呼んでのワルキューリのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.9
「我想う、ゆえに我あり」…
「自分」の名で「彼」を呼ぶ、その行為のなんと尊いこと。
これから自分の名を聞くたびに互いを想うだろうエリオとオリヴァーに幸あらんことを願わざるを得ない。

しかしあの「最低だ、俺…」は男の劣情をこんなに美しいメタファーで、かつ直接的に汚らわしく描く方法があるんだ!って目からウロコでしたよ。監督は冗談交じりに「日本の白桃を使いたかった」と言っていますが喜んでいいのか引くのやら(笑)

正直ホモセクシャルだからドラマになってるけどヘテロならありきたりだよな…となっていたところ、ラストシーンで一発ガツンとやられました。随分おおらかな家族だなと思ってたら…