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君の名前で僕を呼んでのharukaのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.4
17歳の少年が初めて抱いた感情を持て余し自分自身すら振り回されながら、最後には確からしく青年に成長するというそのどの瞬間ものティモシー・シャラメの演技が素晴らしかった。何ひとつ、忘れない。なんて素晴らしいコピー、わたしも何ひとつ忘れたくないと思うような映画だった。
登場人物全員が優しいけれどそれだけでなく痛みや哀しみにすら、目を背けるのではなく認めてあげるべきなのだと、その言葉が印象的だった。きっとエリオはこの夏のことを生涯何ひとつ忘れずに、そしてそれは傷としてではなく彼を構成するものの一部として生き続け、そして彼は立派に大人になっていくのだろうなと思った。
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