ジャッキーケン

君の名前で僕を呼んでのジャッキーケンのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.3
最初から最後まで美しい映画
1983年の北イタリアを舞台にした本作は「ローマの休日」の次にイタリアに行きたくなる映画だ
ローマの観光名所で次々と名シーンが出てくる「ローマの休日」に対して本作は田舎の夏景色が綺麗、穏やかでゆったりしている。夏休み何もすることがなくダラダラしているあの時を思い出す

エリオットは金持ち家庭のお坊っちゃん
オリバーはアーミーハマーの姿をしたイケメン
この二人が徐々に惹かれ合い
愛を求め合う

ティモシーシャラメ扮するオリバーは素晴らしい、彼女と初Hして性の快楽に目覚めオリバーとの恋にも溺れる
言葉の表現が生々しいですが実際の映画ではもっと爽やかです
海パンを嗅ぐエリオット
桃でオナニーするエリオット
普通のおっさんがやったら地獄絵図にしかならないことをティモシーシャラメにやらせてみたら美しく印象に残るシーンになってしまう
感情を押し殺すなと諭す父親のセリフが物凄く良かった

「君の名前で僕を呼んで、僕の名前で君を呼ぶ」電話で名前を呼びあう場面
80年代にしては同性愛に寛容的な両親
83年という舞台設定とルカグァダニーノの神がかった美的センス
ミステリーオブラブなどスフィアンスティーブンスの曲が恐ろしくこの映画と合ってるしミステリーオブラブと感情を押し殺さない最強のエンドロールに流れる曲も好きだ