君の名前で僕を呼んでのDaisukeのレビュー・感想・評価

[刻め]

劇中でピアノの曲が聞こえてくる。

昔とてもよく聞いた曲だった気がしていた。

ライヒの曲か。

でも後で調べたら坂本龍一氏の曲だった。

ショパン。

でも、曲名が思い出せない。

数年前の事でも記憶は曖昧になる。

愛の記憶もまた、いつか遠い忘却の彼方へと消え去ってしまう。

私はこの映画で最も感動したのは、ラスト間際の父親の言葉だ。

あの言葉によって、この映画が何を語りたかったのか、その全てを感じた。

刻め。

忘却の彼方へと、愛を奪われないために。