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君の名前で僕を呼んでのkappamakiのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
4.2
どうしようもなく人を好きになっていく主人公の気持ちが痛いほど伝わってくる作品。忘れられない恋の思い出がある人や、今リアルタイムで失恋してる人に是非観て欲しい。
物語のメッセージでもある、終盤のエリオの父親の語りは本当に心に沁みた。(マルシアにも届けてあげたい!)

そして音楽。この映画の為に作られたSufjan Stevensの曲や、世界観あふれるピアノ曲ももちろんなくてはならないけど、LADY LADY LADYやWords、Love my wayなど、初めて聴くのに切なく懐かしい気持ちにさせてくれる80年代の楽曲も決して外せない。聴いていると日常の通勤風景さえ北イタリアの一角のように感じさせてくれるような、素晴らしいサントラ!

エリオが何度も何度も時計を見てしまうシーン。あんな風に待ち望む時間があるって刹那的でも幸せなこと。そんな気持ちを思い出させてくれたこの映画に出会えて良かった。
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