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君の名前で僕を呼んでのlpのレビュー・感想・評価

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
3.3
アカデミー賞案件ということで、やや遅ればせながら鑑賞。

美しい映像、ピアノの旋律、そして自然音。人工的な要素を極力削ぎ落とした世界観が、映画の中の「夏」を映えさせる。

物語の方は、エリオとオリヴァーの恋路の結末に「一夏の物語」という設定が加わり、「切なさ」が鑑賞後も心に残る。この「切なさ」に多くの人が嵌まっていることには納得がいく。

個人的には、どうしてもLGBTがテーマのラブストーリーで最高傑作だと思っている『アデル ブルーは熱い色』と比較してしまい、そことの比較でやや物足りなさを感じてしまった。ただ、終盤のフラットな視点からのメッセージなどは、『アデル』にも無い今作独自の美点であり、決して悪い映画では無い。
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