のどかなイタリアでの夏のひと時がただただ美しい。読書をしたり川で泳いだり音楽を聴く。
そんな優雅で眩しい情景に加えて、虫や鳥、水の音ははっきりと、2人の触れ合いも質感が感じられて、美しさの中にもリアルさがあった。
エリオとオリヴァーの欲望と揺らぐ感情が切なくてグッとくるものがある。特にティモシーの演技が素晴らしい。
ただ、個人的に2人の恋愛の蚊帳の外にいる女の子が気になってしまった。普通に可哀想。
全体を通して見ると哲学的で言葉の持つ意味を大事にしているのが分かるし、それがタイトルにもよく出ている。