半年間ほど、ずっと、ずっと公開を楽しみにしてたこの期待を裏切らない素晴らしすぎる作品だった。
まるで絵画作品のようなカメラワークの取り方がイタリアという場所に的確で繊細で美しくて、惜しみなく全キャラクターの人物描写が施され、本当に文句がない。
同性愛を描いた作品だが、お互い社会的障害を意識して、女性との恋愛シーンを描いていたのが斬新だったと思う。
ただ、社会的体裁を気にしていたというだけでなく、宗教的意識に束縛されている様子が、日本人では表現し難い世界観だな…と思った。
いずれにせよ、より一層2人の愛を際立てていたと思う。
一つ疑問なのだが、心境や場面が展開する時に、虫が現れていたが、何故虫にそのような意味を込めたのだろうか…。鬱陶しい、煩わしい恋心の象徴ということだろうか?もう何度でも観たいほど好きな作品だった。