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君の名前で僕を呼んでのebuのネタバレレビュー・内容・結末

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 感動して、胸が苦しくてまだ余韻に浸っている。鑑賞後は映画雑誌を読み漁ったり、主要キャストのインタビューや感想を綴ったサイトを読みまくった。主題歌をダウンロードし、次回作を検討中という記事を見つけて胸が躍った。あそこで物語が終わるから良いという意見も十分理解できるが、原作では続きあるらしいし(原作も購入予定である)、何よりも同じキャストで年齢を重ねた姿で、もう一度見たい。
 なぜこんなに感動したのか自分でもよくわからないし、まだ整理できていないが、自分がgayであるということは大きいと思う。純粋にエリオが羨ましかった。恵まれた環境と教養あふれた理解のある両親と仲間たちの存在。非の打ちどころがない容姿はまるで絵画から抜け出たようだった。オリバーに出逢い、自分の気持ちに戸惑いながらどんどん惹かれていく。ベットの上で身悶える姿はよく理解できた。オリバーに胸の内を伝え、甘えて身をゆだねるシーンもまだ大人ではない17歳の少年の気持ちを表現していた。別れの後の父親のフォローもエリオの幸運を示している。暖炉前のシーンにおけるエリオの表情は大人びていて、これから彼はどのように自分と折り合いをつけながら生きていくのだろうと思った。
 オリバーがエリオに惹かれていく描写はあまり描かれていない気がするが、何度もエリオに確認を取りながら接している彼はやはり大人である。エリオの幸運を喜び、自分の親ならば矯正施設に送られるというセリフは胸が痛かった。別れのシーンでlaterと言わなかった彼はエリオの受話器越しの胸がつぶれようなエリオ・エリオ・エリオという言葉とI miss youをどんな思いで聞いたのだろう。
 劇中に流れる音楽や北イタリアの風景、瑞々しい果実と趣のある建物・・・。自分もあの世界に存在したいと思った。